こちらあみ子

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本棚登録 : 1163
レビュー : 270
著者 :
ありんこゆういちさん  未設定  読み終わった 

発達障害をもった人は沢山いますが、実際に自分の近くで世話をしたり、一緒に行動をした事はありません。あみ子は恐らく発達障害があり、思ったままを言動に表わし、本人は何の悪意も無いままに本人も周囲も次第に傷ついていってしまいます。
父も継母も幼馴染の男の子も、あみ子の存在を受け入れる事が出来ず、人間関係が崩壊していきます。誰が悪い訳でもない、誰かが正しい訳でも無い。悲しくも真っ当な人々の心の動きなんだと思います。あみ子のような子を、一つの個性として受け入れて楽しく生きていくのは一つの理想ですが、実際にはあみ子はこの後も生きにくい世の中を渡って行かなければならないんです。ひたすら悲しい。
継母もきっとあみ子を受け入れようと最初は頑張っていたんだと思うんですよ。でも頭で思っている事って必ずしも心が言う事聞いてくれるとは限らないんですよね。受け入れようとする心と拒否する心。分かってあげられず遠ざける事により、自分が冷たい人間だと思って落ち込む。悪循環ですね・・・。
細かいことは書いてありませんが色々と想起させる奥行きを感じさせる本でした。

レビュー投稿日
2018年6月12日
読了日
2018年6月12日
本棚登録日
2018年6月12日
3
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