日本国憲法の二〇〇日 (文春文庫)

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レビュー : 9
著者 :
むぎはるさん  未設定  読み終わった 

そう。日本政府とGHQのやりとりよりも、当時の日本の空気が知りたかったんだ。
この200日は、近衛文麿や松本烝治が「国体護持」をめぐってマッカーサーの意向をうかがいながら的外れの憲法草案を練るけどばっさり切り捨てられただけじゃなくて、
トップが代わった瞬間、日本社会がこれまでの伝統、文化、歴史をかなぐりすてて、GHQと「民主主義」に迎合、阿諛、追従した期間でもあった。
その変貌ぶりを引用すると
・大人の精神武装解除
・自国の歴史をしっかり見ない国民となり、無邪気に無知にさせられた
・「根なし草」になれということをあっさり受け入れた
・ほんとうに戦後日本の道義は地に堕ちていた
・あきらかに「革命」的な流れが滔々として世情を洗い出している。国体護持という言葉はけし飛んでいた。
・自由と平和は自分で掴むものであって、決して与えられて享楽できるものではない
などなど。

「今の憲法は米国のおしつけだ」という批判は一面真実だけど、あくまで結果論であって、当時の日本はそれを喜んでとは言わないまでも、当然のこととして受け止めたのだなあ。

レビュー投稿日
2012年7月7日
読了日
2012年7月7日
本棚登録日
2012年7月7日
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