国家の品格 (新潮新書)

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著者 :
有坂汀さん  未設定  読み終わった 

筆者いわく、日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことであると説く。その主張に諸手を上げて賛成はできませんが、一理あると思います。

僕は寡聞にしてわかりませんが、この本には随分と毀誉褒貶、もしくは賛否両論があるそうですね。それはさておいて、数学者でエッセイストの藤原正彦氏がとく『国家の品格』これは講演の記録を加筆訂正したものだということを実際に音で初めて知ることができました。ここで説くのはグローバル化によってアメリカンスタンダードになっていく世界、日本に対し、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。と説くという趣旨のもとでお話が続いていきます。

筆者のおっしゃることは概ね納得できるのですが、ナショナリズムとパトリオティズムについて説くところについて、自分たちの故郷を愛せないものは信用出来ない、という箇所を読んで、自分にそういう感情がないだけに、自分という存在が改めて『故郷喪失者』であるということを思い知らされました。それはさておき、昨今では小学生から英語を学ぼうということをおっしゃっているみたいですが、筆者は断固反対で、情緒を要請するのはやっぱり国語であると。そう説いております。

例えば、楽天やユニクロを営むファーストリテイリングは海外市場を狙うということで社内公用語を英語にするというのは個人出来には別にいいと思っております。ただし、それは会社の中でやればいいということで、三木谷さんなんかは低学年から英語学習を積極推進しておりますが、ここだけは賛同できませんでした。

話は脱線しましたが、自分が『コレは』と思ったのは筆者がイギリスに行っていた時に現地の教授から『夏目漱石の『こころ』の先生の自殺と三島由紀夫の自殺は関連性があるのか?』と聞かれた箇所で、この問いに対し、自分だったらどう答えるだろうかとそんなことを考えておりました。皆さんだったらどう答えますか?

レビュー投稿日
2013年5月25日
読了日
2013年5月25日
本棚登録日
2013年5月25日
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