人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

著者 :
  • 日本実業出版社 (2011年7月28日発売)
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本棚登録 : 4514
感想 : 755
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本書は大学入学まで漫画しか読まなかった若く貧しき日の著者が、自腹で1,000万円を投資し1万冊を読破してつかんだ「つまらない人生」を変える超実践的読書術を公開したものです。やっぱり読書はした方が得。

本を読まない人はまったく読まなくても別に、死ぬわけではないのでそれはそれでいいと現在では思っております。ただ『俺は本なんかよまねぇんだ』ということを何の臆面もなく言う御仁にはじめてであったときは大変ショックでしたね。『あぁ、この世にはそういう人間もいるんだ』と。

前置きはさておいて、本書は大学に入るまで漫画しか読まなかった筆者が自腹で1000万円をつぎ込んで1万冊の本を読破して、そこからつかんだ実体験をまとめたものです。この本をはじめて手に取ったのは行きつけの本屋で、そこでぱらぱらとめくってみて、初めて読んだのが中谷彰宏氏の本であるという記述から『やっぱりな…』と思ってしまいました。

お金云々の話はさておいて、生きていてやっぱり面白いなと思えたり、かなりの逆境に陥っても、どうにかこうにか生き延びてきたのは、曲がりなりにも自分も作者と同じような経験(そこまでカネをつぎ込んではいませんが)をしているからだと確信します。

特に、書斎のある家というのには非常にあこがれていて、僕の知っている範囲では、自分の蔵書を保管するためだけに家を一軒買ったなんて話を聞いていると本当にうらやましいなぁ、と思ってしまうのです。別に、高い服も要らない。高級外車もいらない。いや、できたらあったほうがいいのかもしれませんが、どっちを優先しますか?と自らに問うた場合、間違いなく本を買っているだろうな、という展開になってしまうのです。

本の中に、大学時代に10円が足りなくて本を買うのを泣く泣くあきらめた』なんていう話がいまだに夢にまで見るという箇所を読んでいると『わかる!』と激しく同意している自分がおりました。はっきり言って、僕が本を選ぶ基準は『勘』に頼るところが多いのですが、ほぼ間違ったことがなかったです。それはやはり、幼少期から積み重ねてきたものがあるんだと自分に感謝しつつ、この本のメインターゲットである20代前半から中盤の学生やビジネスマンの皆様はこに書かれてあることを参考にされてみてみてはいかがでしょうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年7月9日
読了日 : 2012年7月9日
本棚登録日 : 2012年7月9日

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