久々にホラーっぽい読み物がしたくなったので気まぐれに買ってきました。
玩具修理者。子どもの頃、大人にないしょでみんなが通っていた不思議な存在。独楽も、ラジコンも、ゲームカセットも、死んだ猫も、何でも直してくれる不思議な存在。幼い弟を死なせてしまった「私」は、弟の修理をお願いした………『玩具修理者』
今まで気が付かなかった場所にできた店。知らないうちになくなった学校。今挨拶をしてきたあの人は知り合いなんだろうか。明日は本当に明日なんだろうか。ある日出会った知らない親友に聞かされた話はあまりにも突飛で、しかし真実なのかもしれない……『酔歩する男』
日常に潜む異質な非日常を、もしかしたら自分の身近にあるかも、と思わせるじっとりとしたホラー小説でした。
グロ耐性のない方は読まないほうが懸命かと思います。
読み終わってあたまがくらくらする異様な雰囲気がよかったですね。
いわゆるクトゥルフ神話系統の不気味なお話です。
タイトルだけでは絶対にわからないですね。読むまで知りませんでした。
特に、『玩具修理者』の方は露骨にクトゥルフ、ヨグ=ソトース、ニャルラトホテプの名が登場します。
生きてくのが不安になるようなコズミックホラーがお好きな方、おすすめです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ホラー小説
- 感想投稿日 : 2014年5月4日
- 読了日 : 2014年5月4日
- 本棚登録日 : 2014年3月9日
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