海と毒薬 (新潮文庫)

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本棚登録 : 6803
レビュー : 792
著者 :
あらたさん 小説   読み終わった 

 戦時下の狂乱の世界の一部を切り取った作品。そしてその後、追った罪と罰の重さ。ただし、その罪と罰をどう感じればよいのか。
 命の価値は変わらないはずであるが、実際にあった戦時下の人体実験を元に作られた作品。実験に参加した人間は狂人だったのか、狂人でなければ、誰が罪を負わせ、どう罰を受ければいいのか。
 今なおその倫理を説明できる人はきっとおらず、また日本人だからこその不気味さを感じる作品。罪と罰はどこにあるのか、誰がもたらすのか。神のいない日本人が包括している救われない問題作。

レビュー投稿日
2016年10月24日
読了日
2016年10月24日
本棚登録日
2016年10月24日
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