直木賞を渇望する作家と、直木賞選考の舞台裏。
こういうの絶対みんな大好き。
村山さんが書く売れっ子作家なんて面白いに決まってる!
作品にどんなアドバイスをしてそれをどう活かすのか、編集者も作家もいろんなタイプがいて、それぞれこだわりをもって小説を仕上げていく様子がたまらなく面白い。
原稿とそこに入った「エンピツ」、改稿して文章が磨かれていく様も読めるなんて…!
やっぱり直木賞は特別で、小説への思いも文章へのこだわりも、小説を極めるのに正解はなくて、本にかかわる全員に共感してしまいました。
発売前の本って、何を書きたい作品なのか、著者の意図や評価や読みどころが全くわからない状態であることが多いので、感想を出版社さんに送るのがすごく不安なときがある。
的外れな部分を評価してるんじゃないかとか読み違えてるんじゃないかとか。
ある賞の選評を読んだとき、男性大作家さんがいかにも昔の人って感じのとんちんかんな批評をしててガッカリしたことがある。
本について語るのって、やっぱり読む能力も必要だから、ここに書かれた読むことの怖さが私にはすごく身近だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年1月9日
- 読了日 : 2024年12月14日
- 本棚登録日 : 2024年12月6日
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