新書708 負動産時代 マイナス価格となる家と土地 マイナス価格となる家と土地 (新書708)

  • 朝日新聞出版 (2019年2月13日発売)
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日本では土地は長く資産としての価値があった。
しかし、これからは相続したことによる、維持管理により価値がマイナスとなる。
空き家が増えるということは、町内会の機能不全によりごみ捨て場や街頭、治安悪化などを招く。

バブル時に建てられたリゾートマンションの現状、サブリースの罠など。

事例では、高知県四万十市の固定資産税の15%が死亡者に課税されているとか(相続人不明とか、相続でもめているとか)。これから全国的にもっとふえてくんだろうな、と思う。

なかなか興味深い内容で、限界地域の家土地問題について深く考えていかなければいけないと考えさせられる。

ただ、「負動産の生き返り」とされている各国の事例については、不動産に対しての価値観が違う日本において、果たして実現可能なのか疑問が残るところ。
なんにしても行政が動かないと解決しなさそうな問題。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2020年4月9日
読了日 : 2020年4月7日
本棚登録日 : 2020年2月19日

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