十牛図という禅の教科書のようなものを通じて、真の自己とは何かを
西洋思想・哲学との比較を交えつつ考えていく本です。
読んでいる内に頭がこんがらがってきます。
私は西洋思想について何も知らないので、余計混乱したかもしれません。
しかし、「現実の自己」と「真の自己」、「自己ならざる自己」などの箇所は
大変面白く読ませていただきました。
単なる自己実現・自分一人の自己実現の話ではなく、無・自然・他との関わり
に於ける自己にまで言及しています。
この本を受けて上田閑照さんは『十牛図を歩む 真の自己への道』という
本を出されましたが、こちらは話体ですし、随分読みやすくなっています。
初めて十牛図に触れるなら、『十牛図を歩む』の方がオススメです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
勉強・教養・実用
- 感想投稿日 : 2009年5月16日
- 読了日 : 2009年5月16日
- 本棚登録日 : 2009年5月16日
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