マリア様がみてる 3 いばらの森 (コバルト文庫)

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本棚登録 : 1121
レビュー : 67
著者 :
制作 : ひびき 玲音 
asaitatsuyaさん 小説   読み終わった 

「マリみて」の3冊目。私が選ぶ「Best volume of マリみて」は、これしかありえない。この本の後半に掲載されている「白き花びら」という短編が、あまりにも印象深いので…。白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)こと佐藤聖さまの過去を描いたこのお話しは、「同性を好きになって何故いけないのか」という聖さまの心の叫びが痛ましく、救いのない結末と相まって、涙なしには読むことができない。40冊近く刊行されている「マリみて」シリーズにおいて、恋愛感情がここまで明示的に描かれている箇所は他に見当たらず、本シリーズの異色作となっている。その一方、この短編が「マリみて」の世界観に与えた影響は極めて大きく、「マリみて」から百合的な要素を感じ取る読み方を確立させた意味で、「白き花びら」はシリーズの方向性を決定づけた一大転機だったのだと思う。

レビュー投稿日
2012年5月19日
読了日
-
本棚登録日
2012年5月19日
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