新解釈 関ヶ原合戦の真実 脚色された天下分け目の戦い

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  • 宮帯出版社 (2014年10月10日発売)
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感想 : 7
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我々が知っている「関ケ原合戦」のほとんどがウソであることを、どれくらいの日本人が知っているのだろう。本書では、当時の書状や宣教師の日記などの一次資料を丁寧に読み解いて、徳川方 vs 石田方の一大決戦など起こっていないこと、小早川秀秋は当初から徳川方だったこと、などを明らかにしている。
少し考えれば分かることだけど、1600年当時において、1日で終わった戦闘の推移が時間単位で詳細に分かるわけないではないか。「関ケ原の合戦」にまつわるエピソードのほとんどは、江戸時代に書かれた戦記物(フィクション)から引用されたものである。また、かの有名な布陣図にいたっては、明治時代に帝国陸軍が捏造したものである。ぜひ本書を読んで目から鱗を落としてほしい。

【川崎市立中原図書館 210.4】

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・史跡
感想投稿日 : 2016年11月5日
読了日 : 2016年11月5日
本棚登録日 : 2016年11月5日

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