ファストフードが世界を食いつくす

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本棚登録 : 435
レビュー : 53
asakureさん 本_ノンフィクション   読み終わった 

なんだかチープな邦題と装丁ですが、中身は客観的で淡々としており、大変読み応えのあるルポルタージュでした。

手軽で廉価な商品を提供するために犠牲になるものの大きさと、それを得る側の欲求の軽さ。
あまりにも釣り合わない欲望バランスが、世界規模に膨らんだ巨大産業のもとで歪に成立しているチグハグさにぞわぞわします。

作者が終盤で提示する、「この問題の端は悪意や憎悪ではない」といった意見と、弱々しいながらも踏み出さんとする一歩には頷かざるを得ないのですが、「悪意を一切持つことなく人間はここまでの事ができる」という事実がだからこそやるせない。

罪はどこにあって何から間違ったのか。読み終わった後にどう振舞うにしても、せめて自分の選択を自覚するくらいは読んだ側の責任かと思いました。

レビュー投稿日
2011年1月2日
読了日
2011年11月9日
本棚登録日
2010年11月9日
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