地獄変

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著者 :
aさん  未設定  読み終わった 

地獄変 芥川龍之介

地獄変は大雑把に言うと良秀という男の話である。
良秀という男は高名な絵師であり、その見た目は醜い老人のようであった。
そんな良秀は一人娘がおり、娘は良秀には似ておらず愛嬌のある娘であった。そんな娘に想いを寄せている大殿。大殿はあるとき良秀に地獄変の絵を描くようにと依頼する。目で見たものを描きたい良秀は弟子などを使ってリアリティに溢れる地獄変を作り上げていく。良秀は最後に牛車の中で燃え上がる女性という描写を描くことができないため、大殿にその光景が見たいと申し出る。そんな依頼を受けた大殿は用意できたので良秀を山荘に呼んだのであった。そして良秀が中の女を見るとそこにいたのはなんと良秀の一人娘であった。初めはそれこそ悲しい表情を浮かべるも助けには行かず眺めていたのであった。
なんとも残酷な話であるが良秀の絵に対する思いの強さが遠回しに伝わってくる。絵に対する思いが強いため娘を助けることも無かった。しかし良秀には人間らしい部分もあり絵が完成した後は娘を助けなかった自分の行動を見つめ直し自害してしまう。
地獄変では奇妙な人間の心理を描いており、普通の考え方を失うほど何かに夢中になる素晴らしさ、または恐ろしさを描いているのである。

レビュー投稿日
2019年10月10日
読了日
-
本棚登録日
2019年10月10日
50
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