長かった!!年末年始これしか読めなかった。
とにかく長く、しかも現実と虚構や過去と未来などが複雑に錯綜した構造になっているが、ひとつひとつの物語は文句なくおもしろい。
各人ごとのエピソードを追うなど、部分的な再読もしてみたい。
翻訳に難を言うとすれば、韻文の翻訳が意味の翻訳にとどまっているように思われたところ。特に51章は画家のメモを短歌定型に訳し直してはあるが、「〜ましょ」の様な字数合わせのための不自然な口調の使用、一方で不自然な字足らずがあること、などのため読みにくくなっている。もしかしたら原文の意匠を反映しているのかもしれないが。
あと新版が出ているのでそっちを読めばよかったなぁと読み始めてから気づきました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・戯曲
- 感想投稿日 : 2013年1月10日
- 読了日 : 2013年1月10日
- 本棚登録日 : 2013年1月10日
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