Thinking, Fast and Slow

著者 :
  • Penguin (2012年5月10日発売)
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感想 : 13
4

2月頃から3か月はかかってしまった…。
久々の、英語での読み応え。

認知心理学で、意思決定プロセスを分析したもの。

・ system1:野生的「直感」による意思決定。素早く意思を決定できるけれども、中立的に見ると間違いも多い。

・ system2:じっくり考えるもの。総合的な判断ができやすいが、時間がかかる上に、人は極めてlazyなので、このsystem2が働くことは少ない。

これを知り、自分の直感を後から分析することが多くなった。
前者によりぱっと思いついたこと、ぱっと出てきた強い確信、感情は一見正しいと思いがちだけど、後から検証してみると、?となることも。

今まで、認知心理学がよくはわからななかったけれども、system1は、unknown riskがいっぱいの野生下で生きるための知恵。
心理学って、心のクセ・偏りを言葉にして自らを知るものか。

・同じ金銭的負担でも、費用と考えるか損失と考えるかで、捉え方が異なる。損失の方が、よりネガティブな感情を抱きやすい。選択は、現実に縛られているのではない―system1は現実に依拠してないから。
(framing effect)

p.368
・もしも選べる選択し結果が良いこと(gainを得ること)であれば、ギャンブル(不確実性)よりも確実性をとりやすい。
一方で、ネガティブな結果(outcome)の中で選択する場合は、ギャンブル(不確実)な方をとりやすい。

p.372
・燃費が12mpgの車から14mpgの車に乗り換える場合と30mpgから40mpgに乗り換える場合、どちらが環境改善効果は高いか?(等距離を走る場合)
→うっかりガロン当たり(リッター当たり)の消費量で比べてしまいがちだけど、距離当たりどれくらい消費するか、で比べてみると…??

→「枠づけ」次第で異なった印象を与えるもの。

p.373
・運転免許証の裏にある「事故死の場合に臓器を寄付しますか?」の質問。
寄付率が高い国は、「寄付を希望しない」人がチェックする様式で、寄付率が低い国は「寄付をしたい」人がチェックする様式。
なぜなら、system2はめんどくさがり。回答が事前に準備されていない場合は、どっちの回答が良いか考えなくてはいけない。→考えなくて良い、チェックしない、に流れがち。

(何ページか忘れた)何かが続くと、次も同じことが起こると思いがち。
ところが、確率論的は正しくないよ、という話。
(例:赤7、白3の玉が箱に入ってます。一つずつ取り出します。赤が4つ続きました。では、次の色は?)

p.385
・人は、痛みも楽しみも、最高潮(peak)と終わりの時しか覚えていない。
離婚だって、嫌な思い出しかなかったとしても、実際は幸せなこともあったはず。
(例:痛みを感じさせる実験。痛みの時間が長くても、痛みだけの場合と比べ、心地良い刺激で終わった場合の方が好む人が多い、実験結果。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2020年5月28日
読了日 : 2020年5月28日
本棚登録日 : 2020年5月28日

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