伊坂幸太郎の短編目的で読んだ本。本当にやっぱり大好きなんだよねぇー伊坂さんの言葉のチョイスが!伊坂さんの「透明ポーラーベア」!
爬虫類館にいる蛙ってどう考えても爬虫類じゃないよね~の返しが「この蛙もきっと、こっちを見て、『人間って爬虫類じゃないよね。何で、ここにいるんだよ』とか言ってんじゃないの」!!!!!なんてユーモラスなんだろう。
こういう爆笑はしないんだけど、思わずにやっとしちゃう言葉のチョイスがツボ。話事態も小さな偶然が重なるとすごい奇跡になる!っていうのがなんか綺麗だったなぁ。悲しいのに悲しくない、そんな感じ。
石田衣良は「魔法のボタン」石田衣良は久しぶりに読んだけど相変わらずかな。恋愛不向きとかいって全然不向きじゃない女子だった。即セックス!とか言わないでしょ、不向き女子は!
市川拓司の「卒業写真」は久しぶりに再会した憧れの渡辺くんが劣化してたのに、しかも最初気づかなかったのに渡辺くんだと気づいた瞬間ドキドキしちゃう。これはまぁわかる。しかし劣化してるのに自信満々にデートに誘う渡辺くん凄いな!やっぱイケメンは自信があるのか!劣化してるのに!!!という不思議。
中田永一「百瀬、こっち向いて」この方のお話は初めて読んだけど、二股を正当化してるのがどうも納得が行かない。どんなにイケメンで優しい素晴らしい先輩でも二股を正当化してる時点でだめ。しかも、まだ秘密にしておきたいとかだめでしょ。やるならバレずにやるか、もしくはスケコマシさながら女子全員に手を出してくれ!と思っちゃう。ずるいな~。
中村航「突き抜けろ」この方も初めて。で?って言う感じでそこがリアルでいいのかなぁ?特に印象に残らない感じ。
本多孝好「sidewalk talk」この方も初めて。切ないなぁー。好きなだけじゃだめなんだなぁっていうのと、大学時代はよくても社会人になって変わっちゃうことって、やっぱりあるよなぁ、と。謝りたい時にはこの香水をつけていくっていうのをお互いに覚えていたところがすごいなぁー。このまま二人は離婚しちゃっても、いつかまたうまく笑いあえる日が来ればいいなぁーとしみじみした。
- 感想投稿日 : 2015年1月15日
- 読了日 : 2015年1月15日
- 本棚登録日 : 2014年12月30日
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