月の輪草子

著者 :
  • 講談社 (2012年10月31日発売)
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本棚登録 : 140
感想 : 28
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人間的なアクの強さが先行する清少納言だけれど、彼女が目撃した歴史の顛末があまりにも過酷で、少し見る目が変わった。負けた側に立つ人間の意地ともみれる枕草子の書き方は、逆をいえばとにかく切ないものだったということがわかる。瀬戸内寂聴だからこそ書ける、女としての定子、女としての清少納言の苦悩がとてもリアルで、わかりやすくて、さすがと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年11月30日
読了日 : 2014年11月30日
本棚登録日 : 2014年11月30日

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