文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

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本棚登録 : 9576
レビュー : 1037
著者 :
aswさん  未設定  読み終わった 

スゴイですね。京極氏はよくこんな複雑な本を次々と書くものだと感心しました。大きなうねりのような流れがありますが、細かく読まないと訳が分からなくなるかもしれません。ストーリーは若干解決に無理がありますが、それも気にならないほど各所迫力のある展開です。
神道や霊能者の話は興味深かったですし、京極堂(という名前の古本屋の主人)のロジックは、出来すぎ感は否めないもののぐうの音も出ないとはこのこと。著者はこういう本をさらりと書いてしまうようですが、オタク的薀蓄があちこちにちりばめられていて、同じオタクとしては楽しめます。京極氏は物知りなだけではなく、相当頭がキレるのだと思います。
私は気になりませんでしたが、猟奇殺人を扱うので多少はグロテスクな描写はあります。「ハコ」とは何かというのが、読み終わったときにクリアにストンと納得できます。肉体とは?脳とは?何をもって生命体の人間とするのか。今まで考えてもみなかったテーマに遭遇し、新鮮でした。
分厚くて、文庫本なのに1000円以上!でもこのシリーズは最上級の暇つぶしだと思います。他の本も読んでみたいです。

レビュー投稿日
2014年10月21日
読了日
2010年9月21日
本棚登録日
2014年10月21日
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