寝食をそっちのけにするほどのめりこんだのは久しぶり。仕事中も続きが気になって、そわそわしたほどです。
消化が良く気持ちいい東野氏の文章。殺人の動機を持つ3人のうち、誰が犯人か。以下、ネタばれ注意。
トリックは「どちらかが」よりも複雑になっていましたが、謎解き自体は「どちらかが」のほうが難しいと思いました。本書では、ある手がかりの行方に読者は細心の注意を払って読み進めるように誘導されます。ところが、本当のカギは他のところにあるのです!私はすっかり複線を読み飛ばしてしまっていました。
途中何度か、ゾクッとくる箇所があります。解答は読者に示されず、加賀刑事(東野氏の小説に良く出てくる刑事)が、とても重要なヒントを示し、「犯人はあなたです」と誰かに指をさして終わります。
袋とじヒントがついています。でもこれも解答そのものではありません。インターネットで答えを調べてみたところ、またしても私の推理は外れてました…。
最初から最後までとっても興奮できました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年9月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2010年9月8日
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