上巻では「女性的なもの」に言及されていたが、下巻で問題化されるのは「父性」の問題である。
レヴィナスの「女性的なもの」「父性」は批判が集中する点であるし、批判するべき概念だとも思う。
しかし同時に、「女性的なもの」が「女性」それ自体とは明確に区別されていることもまた想起せねばならない。
下巻では「証言」、「弁明」、「裁き」、「愛」、「エロス」などの重要な問題についての論が展開されている。
「エロス的な裸形は、語りえないものを語る」という一文から、裸形をさらすという語りの方法、語りの「現出」のさせ方を考えさせられた。
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- 感想投稿日 : 2011年1月6日
- 本棚登録日 : 2011年1月6日
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