カブキの日 (新潮文庫 こ 26-2)

  • 新潮社 (2002年6月1日発売)
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本棚登録 : 91
感想 : 14

所用で旅に出ることとなり嵩張らない文庫本をということで積読の山から一冊。歌舞伎を借りたマジックリアリズムの作品。
話がどこに向かっていくのか読めない楽しさと、結末に向かっていく疾走感と美しく映像的な描写も素晴らしい。このような作風の作品に弱い、好みであるのは仕方がなく、特に混沌した世界座三階の混沌さの描写は筒井康隆的というと作者には失礼になってしまうのかもしれませんが、特筆すべき場面のひとつに違いないでしょう。
テーマであるエロスとタナトスに想いを馳せる良作です。78

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2020年11月28日
読了日 : 2020年11月28日
本棚登録日 : 2020年11月28日

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