いけない

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年7月10日発売)
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本棚登録 : 4580
感想 : 505
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あなたは真相がわかりましたか? 最後の一枚の写真から提示された謎を解き明かせるか #いけない

海岸線が印象的な、とある街で発生する数々の事故や事件。
連作形式の四つの短編で構成され、各編の最後のページには真相に導く1枚の画像がそえられている体験型のミステリー。

面白いっ
ん?ん?と考えさせるプロット構成が大変うまい。道尾秀介先生はこういった小説を書くのがとてもうまく、読者を引き付けるテクニックがプロっすね。

本書の魅力は何より、謎解きを体験させてくれるところ。

各短編、最後すっきり終わるのではなく、答えを出してくれないんです。最後に一枚の写真を提示されるも、それ1枚ですべてがスッキリわかるわけではない。さらにここから考察を深めていく過程が面白いですよね~
細かな伏線やあっと驚く仕掛けもあるし、ミステリーとしてバッチシです。

しかも全四編のストーリーのまとまりとしても上出来、こんな挑戦的なミステリーにも関わらず、きっちり起承転結ができています。

そして登場人物である刑事、被害者、加害者、少年などの人間性、魅力もうまく出せていますね。特にラストに対話する二人は、これまでの様々な物語を経ているからこその心情が描けており、最後の最後の写真を見たとき、胸にじわっと来ました。

文芸誌で続編が出てたので、短編一作を読んでみましたが、超面白かった。間違いなく「いけない2」も買う。
ワクワクが足りてない人には、ぜひおすすめしたい一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2022年7月14日
読了日 : 2022年7月14日
本棚登録日 : 2022年7月14日

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