天使の事典 バビロニアから現代まで

  • 柏書房 (1994年1月1日発売)
3.16
  • (3)
  • (2)
  • (38)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 141
感想 : 7

・一部のイスラムのスーフィー神秘主義者が語ったように、アダムを崇敬しないとする態度をとったイブリースには、彼なりの建設的な考えがあったのである。彼が崇敬を拒絶した理由は、自分がアダムよりも優れた存在であると信じていたからではなく、自分がどの天使と比べてもはるかにアラーを敬愛していたからである。イブリースにしてみれば、崇敬する対象は全能のアラーだけに他ならなかった。しかもイブリースは、アラーが以前に出した彼以外の存在に敬意を払ってはならないという命令を遵守していたのである。

・ゾーハル:カバラの中心的文献のひとつ。十三世紀スペインのモーゼス・デ・レオンの手になるとされる経典で、シメオン・ベン・ヨハイとの間に交わされた講話の記録という形をとっている。

・中世にジャンヌ・ダルクが魔女裁判にかけられた時、百年戦争においてフランス国内からイギリス軍を追い出せたのは、他のどの超自然的な存在よりもミカエルによって勇気を与えられたからであると彼女は語っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月3日
読了日 : 2021年6月3日
本棚登録日 : 2021年6月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする