- 世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)
- 杉井光
- 新潮社 / 2023年4月26日発売
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紙の本でしか読めない、ネタバレ厳禁という触れ込みはその通りでした。とてもよかった。
2024年4月10日
- デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング
- 齊藤麻子
- 日本実業出版社 / 2023年10月26日発売
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ブログ記事を書いたり書いてもらったりする人向けの本。共感できる内容が多く、新しい知識を得られるというよりは「ですよね」という気持ちになり、甘えを捨てて現実的な解決方法を直視させられる。なんとなく「そうかも」と思っていたことについても背中を押してくれる。やる気スイッチが1800円(税別)で買えたと思うと安い。
2023年11月9日
渡部潤一先生が監修に名を連ねているけれど、筆者が書かれていない本。パブリックドメインになっている文学・芸術作品が多数収められており、写真も巻末のクレジットをみるにピクスタやシャッターストックから使用しているのかもしれない……
お洒落で可愛くて手に取りやすく、地に足がついた内容になっている。こういう星の本もありなのだなあ。
2023年9月18日
- 異世界冒険ガイド きみならどうする!? はじめての冒険 (ドラゴンブック)
- 北沢慶/グループSNE
- KADOKAWA / 2022年6月17日発売
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「五竜亭だ……!」
「ソード・ワールド(2.5)だ……!」
「ゲームブックだ……!?」
という感じで、まずはゲームブック感覚で一読。
選択肢4の後のページに解説があることに途中まで気がつかなかったが(指示のページに飛んでいたので……)、ネタバレでもあるので、1周目はそれで良かったように思う。
仲間3人のキャラクターも良かった。
何よりすごいなあと思ったのは、短い導入の文章で、いろんな冒険のシチュエーションが楽しめること。シナリオに難しい導入がなくても良いんだ、冒険は楽しめるし、ゲーム性もあるんだということを確認させられて、シナリオやストーリーについて難しく考えすぎているんじゃないかと思わされる。
TRPGのプレイヤーだけではなく、GMをやってみようかなと思わせられる1冊。
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あと表紙のイラスト、口絵でロゴや文字が入っていないものが見られるのだけれど、たっっくさん要素が詰まっていて楽しい!たくさん罠がある(笑)
2022年6月17日
- その広報に関係する法律はこれです! (創成社新書63)
- 縣幸雄
- 創成社 / 2020年8月28日発売
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面白かったし、実際に事案に面したときに『あの本にあったな』と思うとっかかりとして良いと思う。
一方、ことばで「ん?」と思うことが時々あり、著者の専門ではないところなので、2020年の改訂で編集者は気付かなかったのか……?と思ったりもした。イラストレーターのことをアニメーターと呼んだり、宇宙開発事業団が出てきたりとかそういう点……「無断リンク禁止」とかも感性としては違和感あるなあと思った。
2022年5月20日
- 現代メディア・イベント論
- 飯田豊
- 勁草書房 / 2017年9月1日発売
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サッカーのパブリックビューイングと万博、ロックフェスとゲーム実況(特にゲームセンターでのゲーム実況イベント)等々を「現代メディア・イベント」として1冊で研究を舐められる。
2022年4月26日
- エイキエイキのぶっちゃけ隊!! (ウィングス・コミックス)
- 影木栄貴
- 新書館 / -
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2009年のノンフィクション漫画。
3回泣いた。
家族や職業は特殊かもしれないけれど、心がけひとつで明日から、人に優しくポジティブに、ちょっとより良い生き方ができそうな気がしてくる本。
2021年8月16日
- 研究不正と歪んだ科学 STAP細胞事件を超えて
- 榎木英介
- 日本評論社 / 2019年11月12日発売
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単著かと思って購入したのだが、6人の執筆者によるオムニバス形式。重いテーマだが、内容が7つの章に分かれていて、独立しているので、息を入れやすい本だった(一気に読んでしまったけれど)。
STAP細胞事件がテーマだけれど、過熱報道というカバーを外して、研究組織や生命科学・医薬品産業界における現状や不正の原因になり得る問題を一般化していて、過去では無く今の問題を知る本になっている。
大学病院で入院中、しかも研究目的に試料や情報を提供するというタイミングでこの本を読めたのは、これ以上無く当事者意識が高まるタイミングだった(笑)
2021年7月19日
- 植物の生きる「しくみ」にまつわる66題 はじまりから終活まで、クイズで納得の生き方 (サイエンス・アイ新書)
- 田中修
- SBクリエイティブ / 2019年6月14日発売
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タイトルに「66題」とあるように、クイズ形式になっているのだけれど、出題と回答でページが離れているので、結果的に回答のページだけ読めれば良かったのかな……ともやもやしてしまった。中身としては素人にとっては意外な内容も多く、勉強になった。
2021年7月17日
- 恋する小惑星(4) (まんがタイムKRコミックス)
- Quro
- 芳文社 / 2021年5月27日発売
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尊さ ☆10
分野のわかりみの深さ☆10
2021年6月6日
- はやぶさ2 最強ミッションの真実 (NHK出版新書 639)
- 津田雄一
- NHK出版 / 2020年11月10日発売
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こんな大仰なタイトルつけちゃって、と思ったりもしましたが、看板に偽り無しでした。
2020年11月13日
- 神達に拾われた男1 (HJノベルス)
- Roy
- ホビージャパン / 2017年9月22日発売
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能力が数値やスキルで見える、現代知識と優れた能力で無双する系の異世界転生モノ。と書いてしまうと身も蓋も無いのだけれど。りりんらさんがイラストを描いておりアニメ化するということで読んでみた。
主人公が好漢で、また、好きな研究に没頭したり、現代知識を活かして新しい魔法を発明したりするあたり、地に足の着いた「『憧れの』異世界転生ライフ」感がある。
2020年9月27日
- ソード・ワールド2.5リプレイ “魔域”×脱出 (富士見ドラゴンブック)
- 清松みゆき/グループSNE
- KADOKAWA / 2020年9月19日発売
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古き良きリドルのあるダンジョン×ソード・ワールド2.5×オンラインセッションで、流石清松さんだなあと思った。こういうセッションに憧れてTRPGリプレイ読んでいたなあ、みたいなのと、2020年が同居してる。
2020年9月19日
- 「赤旗」は、言葉をどう練り上げているか
- しんぶん赤旗校閲部河邑哲也
- 新日本出版社 / 2015年9月10日発売
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毎日新聞の校閲記者さんの記事(https://mainichi-kotoba.jp/blog-20151128)で「校正・校閲の関連お薦め本」として挙げられていたことで気になって注文した本。
意味が分からなかったり、誤用しやすいと分かっていることば、どの漢字が適切か迷うことばであれば、別の表現を探したり、ひらいたりすれば良い。
しかしそんな疑問をいだかずに誤って使ってしまっている表現、特定の宗教に根差した表現が沢山あることを気付かせてくれる本。1200円+税で将来恥をかかないで済むかもしれないw
「破天荒」「他力本願」「豹変」……
「慰霊」と「追悼」の違い、等……
1つ1つのことばの項目は半ページ~1ページ程と短いため、テンポよく読み進めることができ、本もそれほど厚くない。
2020年5月8日
- 天文台日記 (中公文庫BIBLIO)
- 石田五郎
- 中央公論新社 / 2010年1月4日発売
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岡山天体物理観測所での日記。軽やかな文体で非常に心地よく読めて、当時の天文観測におけるたくさんの作業や天候に振り回される様子、そして音楽、小説、料理、国際交流といった文化的な生活の様子が描かれている。
天文史、天文学で有名な話も沢山掲載されているが、数十年前と現在では表現が異なっていたり、現在では「歴史」の一部である内容が「現在」の出来事として語られているのが面白く、わくわくする。
この本は天文界隈ではなくて、創作界隈の人がオススメしていて知ったのだけれど、なるほど中身も創作者と相性が良さそうだった。
2020年9月19日
- トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 稲葉義明
- KADOKAWA / 2014年10月29日発売
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悪いおじさんPC3人に若い女性トーキー1人と、一体どんな展開になるかと思ったけれど……ニューロ!第1話だけでも読み応えがあり綺麗に完結しているけれど、その話を踏まえての第2話が美しく、タイトルに偽り無し。
また、神業の使い方も「そう来たか!」と思わせる美しさ。精神や社会戦のダメージの怖さや、情報を操作する神業によるキャストを取り巻く世界の変容は、トーキョーN◎VAというシステムならではで、ドラマチックでありながら、人間同士が遊んだゲームらしさも感じる。例えばこれが小説なら社会戦ダメージの怖さは薄れるだろう。キャストのみならずPLの感情を追体験できるTRPGリプレイという媒体だからこその面白さがあった。
2020年2月19日
- ソード・ワールド2.5リプレイ 10ガメルの心臓 (ドラゴンブック)
- 河端ジュン一/グループSNE
- KADOKAWA / 2019年12月20日発売
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野外での冒険、ダンジョンの探索、持てるリソースで困難を乗り越える冒険者の機転、シナリオに垣間見える大きな謎、利用しあいつつもあうんの呼吸で噛み合うパーティメンバー!それぞれのPCの過去設定は「重い」だけではなく、強い願いが作り出す「深み」があり、物語を強く補強している。キャラクターのイラストや地図、立ち絵の挿入等、ビジュアル面も物語をよく引き立てている。読み物としても読みやすく、ハイクオリティなTRPGリプレイ。続編に期待!!!
2020年2月18日
- 競馬と鉄道 - あの“競馬場駅”は、こうしてできた (交通新聞社新書122)
- 矢野吉彦
- 交通新聞社 / 2018年4月14日発売
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競馬場とそこに乗り入れる鉄道がテーマではあるが、そのテーマを通じて明治以来の歴史・風俗を知ることができる良書。お召し列車、戦争、馬券、経済……競馬を取り巻く状況と、鉄道各社の対策ダイヤや集客作戦が面白い。
2019年12月18日
- 輪典バベルハイムの商人(1) (裏少年サンデーコミックス)
- 古海鐘一
- 小学館 / 2019年11月19日発売
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過去作のリメイクということで、どこまで楽しめるかと思ったけれど……買って良かった!各話に後日譚がついているのも好き。
2019年12月14日
- ロケットガールの誕生: コンピューターになった女性たち
- ナタリア・ホルト
- 地人書館 / 2018年7月10日発売
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腰を据えて読むハードカバー。
2016年公開の映画「ドリーム(Hidden Figures)」は有人宇宙開発における女性コンピュータの活躍と苦難を取り上げていたが、本書は「ボイジャー」等でおなじみのNASAジェット推進研究所(JPL)で活躍した(そして今も活躍している)女性たちを取り上げた本(訳書)。
貴重な記録と記憶に基づいて構成された本書は、資料としても重要で、この本が日本語で読めることが非常にありがたい。一方で、登場する女性たちの職場での生活や家庭での過ごし方についても多くの紙幅が割かれており、本書が「教科書」ではなく「読み物」であり、人間らしさが感じられる本になっている。アメリカの話ではあるが、日本においてもこうした先人たちが女性の雇用を切り拓いてきたこと、今も昔も同じような家庭の悩みを抱えていることがわかり、女性としてとても勇気づけられる本であった。
(本書は秋山さんから献本でいただきました。)
登場人物の名前が覚えられなかったりで、何度も行きつ戻りつしながら読んでいたために読了に非常に時間がかかってしまった!
2020年6月21日
- はやぶさ 2592日の奇跡
- 吉川真
- 講談社 / 2012年9月28日発売
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小学校中学年~を対象としているが、「はやぶさ」「はやぶさ2」ミッションをさらっとおさらいするのに良い読み物。30代の涙腺にダメージを与える……っ。
2018年6月22日
- 街の中で見つかる「すごい石」
- 西本昌司
- 日本実業出版社 / 2017年6月29日発売
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もともと鉱物や岩石は好きだけど、最近石材としての石も気になっていて……という人にすごくオススメ!!
第一章では、石の観察という観点からも有名な、著名建築物がカラー写真とともに掲載。国会議事堂や東京駅、百貨店など定番な建築物にまじって登場したアップルストアに意表をつかれた。
第二章では、これはこれでマニアが多い石垣が取り上げられており、石垣好きの人たちの視点が少し分かった気がする……?
第三章では、火山国ならではの日本の石の紹介。数が多い訳ではないが、大谷石や島根の長黒石など、地元文化との接点とともに紹介。(大谷資料館また行きたい……!)
第四章では、街中……東京での石(石灰岩)観察では定番、大人から子供まで理解もしてもらいやすい(?)化石探しが取り上げられており、アンモナイトの縦断面や厚歯二枚貝など、「ヘン」な化石も例示されている。
という調子で第七章まで、「街の中」を題材にしてバラエティに富んだ、比較的身近な石の話が掲載されている。
冒頭に書いたような対象は多くはないと思うけれど、自由研究の手掛かり足掛かりや、都内(や名古屋、大阪)での散歩のスパイスとしてオススメ。
2017年7月1日
- 広報コミュニケーション基礎 (宣伝会議マーケティング選書)
- 社会情報大学院大学
- 宣伝会議 / 2016年12月27日発売
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何度でも心に叩き込んでおくべき根底の部分(何故広報を行うのか、広報パーソンはどうあるべきか)から、デジタル社会の特徴、実際に広報戦略の立案、危機対応、グローバル広報で手を動かすときに手元に置いておきたい内容まで網羅している。
これ一冊を読んでおけば大丈夫というものではないけれど、概論の一冊として「とりあえずこれ読んで」と言える教科書。
社員誰もが広報パーソンな世の中なのだから、広報担当者でない人にも読んで貰いたいのだけどなかなか難しいのだろうなあ。
2017年5月8日
- ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)
- 本田
- KADOKAWA/メディアファクトリー / 2016年3月26日発売
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ファンタジーかと思えばノンフィクションだった……!
売り場を想像すると大変そうだけれど、ほっこりする漫画。
2016年12月5日