征東都督府 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 13
感想 : 2

忘年会に出向くために最寄りの駅に行ったら一隅に貸本の棚がある事に気付き,気紛れに抜き出して借りて読んだもの.ローカル線の駅や郵便局には時々こういうのがあるね.
話はいつもの通りレギュラーキャラの笙子,元,かもめ,3人組を主人公にした歴史改変モノSF.戊辰戦争で薩長側が押し戻され,幕府側と確執を孕みながら済し崩し的に不安定な共和国政体になった日本が日清戦争に敗戦して清國の占領下にある.という設定.史実の米軍によるオキュパイド・ジャパンを清國占領に置き換えて半世紀早めた感じ.

かなりの長編なのだが,昭和-明治-寛永時代に渡って展開されるストーリは少々構成が弱く,放置されたまま終わってしまう伏線も散見されるし,樋口一葉,近藤,土方,沖田の新選組一派,勝海舟,李鴻章など,史実の魅力的なキャラクタも多く出ては来るがフォロー無しで竜頭蛇尾,エンディングも唐突な気がする.特に終盤の寛永時代は分量的にもバランスが良くない.昭和-明治に絞った方がまとまりが良かったのでは.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 1999年12月31日
読了日 : -
本棚登録日 : 1999年12月31日

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