貧農史観を見直す (講談社現代新書)

  • 講談社 (1995年8月10日発売)
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感想 : 13

「新書・江戸時代」シリーズの3巻.概説には “年貢率、生産力のデータを検証し、江戸期の「農民貧窮史観」を覆す” とあるが,実際には覆すほどのデータ量,質共に物足りなく,覆すには至っていないと感じた.具体的には,たぶん著者のフィールドが甲信越地方だからだと思うのだが,他の地方のデータが示されておらないのである.

例えばより富裕であった筈の中国地方,或いはより貧困であったと思われる東北地方のデータが無ければ,「我々が思っているより江戸時代の農民は豊かだった」という結論に持って行くには弱い.個人的には貧農史観の見直しには賛意を持っているのだが.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 1999年12月31日
読了日 : -
本棚登録日 : 1999年12月31日

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