欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2009年11月20日発売)
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本棚登録 : 148
感想 : 17

ロリコン、ショタコン、小児性愛者、性犯罪者に関するルポ。著者の感想・回想を交えながら取材を中心に構成されている。子どもを欲望の対象とする人たちが現れるが著者の価値判断や批評の色は薄く、淡々とした筆致が頼もしい。被害者として語りはあるものの冷静なもので、むしろ(子どもを欲望することにたいして共感できる)読み手のバイアスが心配になる。「ロリコン死ね!」という人が読むと、人生の懊悩が深みを増すと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年2月10日
読了日 : 2011年2月9日
本棚登録日 : 2011年2月10日

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