── 田中 克彦《名前と人間 19961120 岩波新書》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4004304725
…… ソシュールを読めば、言語についての大切なことはたいていわか
るだけではなく、それをくり返していればまちがいないと思っている
卑屈な権威主義者たちは──権威主義者はかならずヒクツなものだ──
この「記号の恣意性」の論をたてにとって、いわゆる「差別語」糾弾運動
をやっている人たちをやり込めようとした。しかしやってみると、こと
ばは変えられることがわかる。
理論が教養に発展すると教条になり、やがては現実を理論に従属させる
ようになる。これが学問の困った点なのだが、真の困りものは学問そのも
のではなく、それをかつぐ人間の方だ。(P64)
(20100411)(20151022)
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19020706
ビートルズとその時代(1)リンゴ以前
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19451010 リンゴの歴史
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Starr, Ringo 19400707 England /籍=Starky, Richard“The Beatles”d, vo
/指輪をたくさんはめているので“リンゴ”と呼ばれる。
(Ring≒Ringo≠林檎≒Apple)
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19680422 ビートルズ、アップル・コープス・リミテッド創業
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19020706 ビートルズとその時代
19770103 アップルコンピュータ設立(ジョブズ、ウォズ、マークラ)
…… 日本語で、あるくだものを指して、「これの名前は何でしょうか」
とたずねて、「リンゴ」という答えを期待するのは、少し不自然な感じ
がする。「このくだものの名前は何ですか」あるいは「このくだものは
何と言いますか」とするか、いっそ、「これは何ですか」と聞いた方が
いいように思われる。とすると、このばあい、「リンゴ」ということを、
わざわざ「名前」とは言わないのである。(P17)
── 田中 克彦《名前と人間 19961120 岩波新書》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4004304725
(20190810)
- 感想投稿日 : 2010年4月11日
- 本棚登録日 : 2010年4月11日
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