ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫)

  • 講談社 (2008年6月13日発売)
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ツールドフランスで前人未到の7連覇という偉業を成し遂げたランスアームストロングが、ツールドフランスで初優勝するまでの半生を赤裸々に綴った自伝。

この本では、自転車競技の奥深さはもちろん、自転車競技、癌の闘病生活やそれを支えてくれる友人や家族との触れ合いを通じ、人生の障壁の乗り越えていくアームストロングの姿が赤裸々に描かれています。

読めば読むほど、アームストロングの家族への想いや、勝利への渇望などの、純粋な想いに感動すると同時に、尊敬の念を抱かずにいられません。ところどころ出てくる、アームストロングの強烈な攻撃性や、意外な弱々しさを垣間見ることで、その人間性にますます惹かれてしまいます。

自転車競技(特にツールドフランス)に興味を持つと同時に、自分もアームストロングのように弱いがゆえの優しさと、強いがゆえの優しさを兼ね備えた人間になりたいと、強く思わされました。

自転車競技に興味のない方でも読めるオススメの1冊です。ぜひ一度、読んでみてください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月21日
読了日 : 2012年3月21日
本棚登録日 : 2012年3月21日

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