医療倫理超入門 (岩波科学ライブラリー)

  • 岩波書店 (2020年10月29日発売)
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安楽死は幇助死と総称されるものの一形態。
ナチスのカードを切る=あなたの見解はナチスとそっくりだ。
一般には「人を殺すことは不正である」。なぜなら、死は生き続けるより害悪だからである。しかし、人を殺すことの不正さは、死ぬことの害悪の結果であり、逆ではない。長引く苦痛より死を望むなら、死は害悪ではない。安楽死を原則として不正であると論いる人は、人を殺すことの不正さと、死ぬことの害悪との概念的な結びつきを忘れているか、置き去りにしている。
自発的積極的安楽死が道徳的に不正だと主張する人は、他人の苦しみの犠牲の上に道徳的純潔感を求めるという点で、倒錯している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2021年5月10日
読了日 : 2021年5月10日
本棚登録日 : 2021年5月10日

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