なぜ、脱成長なのか: 分断・格差・気候変動を乗り越える

制作 : 斎藤幸平 
  • NHK出版 (2021年4月28日発売)
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草の根ネットワークから始まる個人の行動力が必要。
GDPの成長は格差拡大につながっている。
成長は必要ない。より少なく生産、少なく消費する生活を指向するべき。
成長には、循環型、永続型、複利型がある。複利型は永遠には続かない。永続型も自然ではない。複利成長を目指すことはできない。
物資使用量と市場取引の拡大を止める。成長なしで豊かな生活を送れる制度をつくる。
成長追及は、負債、不平等、金融危機を生む。新自由主義は、自由ではなく新たなルールを作った。
成長を求めることが本能、ではない。
デンマークの自転車通勤。
グリーンニューディール政策は、緑の成長と繁栄の両方を目指している。

グリーンニューディール債を発行し、公共事業を行う。
ユニバーサルベーシックインカムとユニバーサルベーシックサービス。=全員にいきわたるもの。資格認定が必要ない。
貧困軽減が経済成長の後押しではなく、環境破壊を防ぐ目的として使われる。
ユニバーサルケアインカム=無償のケア活動に対する保障。

カリフォルニア州では、大規模な山火事が原因で、パシフィックガス&エレクトリック社が破綻した。

今は生産性の向上が企業の利潤と株主の配当に回ってしまう。
炭素税でユニバーサルサービスを賄う。労働への課税はやめる。環境破壊には課税する。
ニューディール政策のときは累進課税が効果的だった。
犠牲を強いる緊縮財政ではなく、連帯経済やコミュニティ経済を補強していけるか、がカギ。

自然界効果、ケアワーカー、子育て中の家族、自転車愛好家、ビーガン、ヒッピー、失業者、気候難民、田舎暮らし、帰納運動、などと相性がいい。

環境グズネッツ曲線は、統計データによって否定されている。
資源は安くなると、使用量は増える。これが経済成長の基本。より少ない資源でより少なく生産するべき。
市場は、汚染に対して正しい値段を付けられない。
農業から工業、サービスへと移行するにつれ、資源とエネルギーの使用量は増えた。
GDPは、環境汚染でもその対策をすれば増えるもの。無報酬の働きは計算に入れない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2021年8月5日
読了日 : 2021年8月5日
本棚登録日 : 2021年8月5日

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