阪急電車今津線を利用する人々の、縁が織り成す物語。
図書館で互いに顔を見知り、電車に乗り合わせた男女。寝取られた男の結婚式に、純白のドレスを着て出席した女。暴力オトコを彼氏に持つ女子大生。忠告する老婦人。大学デビューを目論む男女。グループの非常識を正せず追従している主婦。等々、大なり小なり彼らの行動が絡み合い、話が展開されていく。
こんなに電車の中で、恋って芽生えるかなあっていうツッコミは置いといて、電車内での何気ない会話や行動、目線が捉えるものって、案外他人に注目されているのかもしれないなあ。
乗り合わせた他人同士が、期せずして互いに影響を及ぼしあう。
電車って、不思議な空間だなあ、と再認識した。
阪急、大学生時代には利用していました。今津線ではなかったけれど。
とはいうものの、私は、電車で通学や通勤をしたことがない。あまり、電車も利用しない。
けれど、自分の最寄り駅にたどりつく前の、別の駅でふらりと下車してみたり、気になった人にちらりと話しかけたりしてみたいなと思った。
逃していた出会いを、捕まえられるかもしれないなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
有川浩
- 感想投稿日 : 2013年3月22日
- 読了日 : 2013年3月22日
- 本棚登録日 : 2013年3月22日
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コメント 2件
vilureefさんのコメント
2013/03/23
HNGSKさんのコメント
2013/03/25