情景描写の秀麗さ、凡人の私にはとても思いも寄らない表現力、小さき生き物を擬人化したシュールな演出と思いきや、宮沢賢治の観察力なくしては描くことのできない世界観は類を見ない。宗教色が強い表現がある作品も含め、宮沢賢治の死生観とともにそこに生きて存在する(岩石や樹木を含む)全てが主役となった珠玉の短編集。
いつまでも色褪せることのない賢治の世界、手放したくない一冊です。
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- 感想投稿日 : 2021年5月9日
- 読了日 : 2021年5月9日
- 本棚登録日 : 2021年5月9日
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