図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

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本棚登録 : 15568
レビュー : 927
著者 :
制作 : 徒花 スクモ 
山本 あやさん ■ 有川浩   読み終わった 

いきなり王子様に大外刈りを華麗に決め込む
郁ちゃんの飛ばしっぷりで始まる第三巻[笑]

じれったく甘い2人や、お互いをとっても大切にする
小牧さんと毬江ちゃんに、でれ~っとしながら
のんびりと読んでると、今まで以上にハードで
ディープな問題がどんどん山積していく展開に。

必要以上に過敏な言葉の規制によって
知らずのうちに1つ1つこっそり刈られていく言葉たち。
気がついたら一語一語の問題では済まない
もっと大きな何かが刈られている。

現実に横たわっているたくさんの問題と重なる
テーマを含んでいて、とても重くすごく戦っている今作。

言葉や体裁へのいきすぎた微細で過敏な対応。
政治やテレビの巧妙な情操作。
問題を問題として意識を持つ国民の少なさを
上手く使ってこっそりとルールを成立・改定していく組織。

間違った歴史・思想は正されていくべきだけれど、
間違った方向に過敏になりすぎて、結局は
問題点の立場が逆転しただけにすぎない結果に
なっていることが多い今の歪みや世相に重なり
物語に含まれたメッセージの深さ、やり過ごしては
いけない問題を喚起させつつも、説教臭くならない
キャラ配置の絶妙さに改めて感嘆。

巻末の児玉清さんとの対談も、今まで以上に
深く面白く、児玉さんの思慮深さと知識の深さ、
人柄の素晴らしさに、図書館での稲嶺指令が
完全に重なり涙が止まらなくなった。

児玉さんの著書も何度も何度も読んでみよう。

レビュー投稿日
2014年1月9日
読了日
2014年1月9日
本棚登録日
2014年1月9日
4
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