ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)

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本棚登録 : 15067
レビュー : 1796
著者 :
山本 あやさん ■ 読了本   読み終わった 

あとがきに「物語はようやく本編です」と書かれている通り、
人物たちや背景、あらかたの本線にある謎の説明的な1巻から
ぐっと話がおもしろくなった2巻。

本編内で扱われた古書も好みのものが多く
惹かれっぱなしで一気に読了。

藤子不二雄になる前のデビュー間もない「足塚不二雄」
と名乗っていた頃の幻の「UTOPIA」、
司馬遼太郎がデビュー前に福田定一として発表した随筆、
大正時代の伝奇小説、国枝史郎の「完本蔦葛木曽棧」。

魅力的な本に魅力的なエピソードが重なって
ますます読みたい熱が上がってしまう。

10年前に失踪したお母さんとの謎の断片も
興味深く、おもしろい伏線もいっぱいだけれど、
何よりも栞子さんと大輔くんの関係の微妙さと
不器用だけど、誠実な2人だからこその積み重ねが
時にじれったくもありながら、
切なくなったり、ほのぼのしたり。

高校時代の大輔の元カノ、晶穂。
そこから炙り出される不器用な真実。
繋がっていく、大輔と栞子、晶穂の過去。
止まっていた時間があったことに気付いた今、
今ここにある感情も放っておけば、いずれ遠ざかって
どこかに消えてしまうことに気付く大輔。

いろいろな経験を重ねるほど、踏み込むことに躊躇して
大切な時にも見守ってしまうこともあるのが
時として大人の弱く悪いところでもあると思う。
誰かのことを深く知ろうと思うと、詮索めいたことも
時には仕方ないんじゃないかと思えた大輔の想いが
上手く通じてくれるといいな。

レビュー投稿日
2013年8月19日
読了日
2013年8月19日
本棚登録日
2013年8月19日
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