クリスマス・カロル (新潮文庫)

3.59
  • (109)
  • (135)
  • (250)
  • (23)
  • (9)
本棚登録 : 1320
レビュー : 159
著者 :
制作 : 村岡 花子 
山本 あやさん ■ 読了本   読み終わった 

グリンチのように、クリスマスが嫌いで
人が嫌いで世間が嫌い。
頑なに人を寄せつけず、お金だけを
掴んで離さないスクルージ老人。

クリスマスも近いある日、唯一付き合いのあった
"死そのもの"のような目をしたマーレイの幽霊が現れ、
スクルージが人生を改めるためのチャンスと
希望がまだあることを知らせにやってくる。

東方の三博士を思わせるような
過去・現在・未来のクリスマスの幽霊。

風景や心理描写も細かく、時にくどいほどに
書かれてあることで、スクルージの神経の細かさや
思考の速さをも見事に描写していて圧巻。

幽霊との時間の旅の中で触れた過去の
希望や喜び、苦労、その芳香。
向上心が妄執に変わり、色褪せ変わっていく気持ち。

忘れていた大切なことを思い出す時間から
自分の"元"に戻ってきた「時」。
生きている限り、変わることも埋め合わせることもできる。
周りの人に対する愛情と善意の躍動する
クリスマスの本質を教えてくれる普遍的な物語。
大好きな村岡花子さんの訳で読めるのもうれしい♡

レビュー投稿日
2013年12月19日
読了日
2013年12月19日
本棚登録日
2013年12月19日
4
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『クリスマス・カロル (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『クリスマス・カロル (新潮文庫)』のレビューへのコメント

nejidonさん (2013年12月19日)

あやさん、こんにちは♪
ああ~!懐かしいですね!
普遍的名作に、何を今更と思いがちですが、
しっかりツボを押さえたレビューで、とても素敵です!
ちょっと再読は気が重くもありますが(事実ではなくて
真実が描いあるせいか・・)また読み返したくなりました。
お話なので極端なキャラに描いてありますが、スクルーズはどこにでもいますね。
自分だって、絶対違うとは言い切れないですよ。。
気づかせてくれる、本っていいなぁ、ナンテ。

nejidonさん (2013年12月19日)

あらら、ナマってますね(笑)
スクルーズ→スクルージ、でした。失礼すますた。

山本 あやさん (2013年12月19日)

nejidonさん∠♡

nejidonさん、こんにちは[^-^]

クリスマスの定番でほんとに普遍的な
大切な物語ですよね~♡

スクルージへの教訓はほんとにすべての人間に
当てはまる罪と闇ですよね。
悪いことをするといった分かりやすい罪でなくとも
ほんとに人間は生きているだけでどれだけ罪深く
どれほど反省点が多いか…私も読むたびに
心にずしっとのしかかります。

ただ今日の1日を無事に過ごせたということだけでも
どれほどの感謝をしなければいけないのか、
周りの人にどれほど支えられて生きているのか、
クリスマスだからこそまた改めて初心にかえって
みんなに感謝できる、日本でもクリスマスが
そんな大切な立ち返りの日になるといいですよね[^-^]☆

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする