まずタイトルの美しさはどの作家さんにも負けないのではないかというくらいいつも素晴らしい。金米糖の降るところ。
佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃からボーイフレンドを〈共有すること〉をルールにしていた。
なんて、江國さんじゃなければただのビッチな姉妹の話で終わる。(まぁただのビッチじゃんっていう感想を持つ人もいるだろうけど)不倫話がいくつも重なった感じなのに、そんなんじゃ言い表せないほど蜜の濃さ。
佐和子もミカエラもわたしは好きじゃない。ミカエラの娘アジェレンの素直さに憧れる。
そしてまたラストがよかった。真実ちゃんのちいさないたずら。
――舌打ちは相手に対する侮辱よ。そしてね、たっちゃんの愛の言葉とそっくり。知ってた? そのこと
あー怖い。江國香織さんの物語は美しくて怖すぎる。そしてまた結婚が怖くなる物語だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
江國 香織
- 感想投稿日 : 2011年10月27日
- 読了日 : 2011年10月27日
- 本棚登録日 : 2011年9月25日
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