この本は怖いです。シンプルですぐ読めますが、その中にただよう違和感に気付いた時にハッとさせられます。12歳になったの、すてきなプレゼントをたくさんもらったの、自分の奴隷をもらったの、なんてすてきなの〜ってぐあいです。この本では奴隷がいるのが当たり前です。そして奴隷には何をしてもいいというのも当たり前です。時代が時代ならそれが当然であったということ、そしてそれは現に起きていた事実だということがショックです。これは児童書ですが、読んだ子どもはこの短い日記からちゃんと作者が言いたいことをくみとってくれるのかな、と少し心配になります。違和感を感じてくれるといいなと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA
- 感想投稿日 : 2007年8月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2007年8月1日
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