図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2011年4月23日発売)
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2019年・正化31年。
図書隊へ入隊した笠原郁。
彼女は、あることから図書隊に憧れて入隊した。

1988年にメディア良化法が制定される。これは、公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を規制するもので、これが施行され、メディアへの監視権をもつメディア良化委員会が発足。不適切とされた書物は、メディア良化特務機関が検閲により取り締まることとなる。検閲の妨害は武力により制圧されるが、検閲に対抗できるのは、図書館法第四章、通称「図書館の自由法」をもった公共図書館。
あくまでも本の自由を守ることを目的に作られた武装した図書隊。
図書隊と良化特務機関の抗争は激しさをだんだんと増していく。

2014年・正化26年。
当時高校3年生だった郁は、幼い頃から大好きだったシリーズの完結本が出版されたことを知り、書店で購入しようとしたところに、良化特務機関の検閲が書店に入る。良化隊に本を取り上げられそうになり、窮地に立たされた時、1人の図書隊員に救われる。
郁は、名前も顔もわからない彼を王子様と慕い、自分も本を守る人になりたいという思いから、図書隊への入隊を目指し始める。
それから5年後、郁は念願の図書隊防衛部入隊を果たした。しかし、指導教官にあたる堂上篤は、郁の王子様とは正反対の鬼教官。いつか王子様のような人になりたいという一心で過酷な訓練を乗り越えていく。
元々、高身長で高い身体能力が取り柄だったのもあるが、郁の努力と、不器用ながらも、本に対する一途な思いと情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に全国初の女性隊員として配属される。
堂上や玄田、小牧ら上官、手塚や柴崎ら同期…仲間と共にあらゆる難関を越えて行く郁の成長、そして恋愛…
シリーズ一巻目でありながら、スピード感満載な作品です‼︎


6年前に本好きの友達から薦められ、読んだ本で、それからずっと何度読み返しているかわからないくらいにはまっています。原作が好きすぎて、映画化反対でしたが、映画も見てみたら悪くなく、とても良かったです。好きすぎて、今までレビューを書けなかったので、これをきっかけに書いてみます。

話の舞台が、架空の日本で、まず図書館で戦争、武装ということ自体に馴染みがなく、最初は読み進めるまで時間がかかりました。
でも、設定は違っても、今の日本にも言えるのではないかという部分も多々あったりして、架空でありながらもどこか現実味があり、色々考えさせられる一冊だと思います。
こんな好きな本も読めなくなるような世界にならないでほしい。

そして、有川浩さんならではのラブコメ‼︎郁と堂上のかけ合い、それぞれの会話のコミカルさには、小牧さんじゃないけど、上戸入ります(笑)
これからだんだんと入ってくる恋愛要素もドキドキ‼︎
有川浩さんのそれぞれのキャラは、本当に魅力的です。
何度再読しても、何度でもワクワクハラハラドキドキできるシリーズだと思います。
内乱も、読み進めて行きます‼︎

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 有川浩
感想投稿日 : 2015年10月20日
読了日 : 2015年10月10日
本棚登録日 : 2014年7月27日

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