恋をした相手は人形だった。
完璧な『人形』に恋をした青年と、その人形とまるで同じ顔の劇団女優。
彼女のパトロン、そして、人形を作り上げた人形師、まゆら。
交錯する人々、ちりばめられた伏線がやがてゆっくりと一本になり、気付いた時にはやられてます。これは小説だからこそ成し得るトリック。完全なミステリーでした。
初めて加納さんの作品を知ったのが本作だったから、後々これが加納さんの作品にしては異色であることに気付きました。
でもこの巧妙なトリックと、最後はどこか爽快感のある結末は、やっぱり加納さんだと思います。脱帽でした。
再読してより深くわかる作品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年5月13日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年5月13日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/03/21