ヒグチユウコさんのカバー装画に惹かれて購入しました。
珍しく恋愛物でも読もう、と読み始めました。
一気読みです、あっという間に睡眠時間は削られた。
終わってみれば、完全なるイヤミスっ‼︎
今回はブラック辻村さんだったのか、と。
一人の男との恋愛に溺れる主人公蘭花と、蘭花に執拗に執着する女友達の留利絵。
その二人の目線からのお話。
『盲目的な恋』は、そんな時があってもいいなって思えるけど、『盲目的な友情』は怖い…
度が過ぎてしまうと、それは狂気そのもの。
留利絵の蘭花に対する独占欲や執着心が、もはや身勝手…
でも本人には、そんなつもりは少しもないし感謝されるべきだと思っている。
同じ出来事を各々の目線で語った時に、二人の感覚のズレや温度差がはっきりと分かる、何が余計なお世話なのかも。
ラストには、ゾワッとする結末が待っています。
男女の恋愛のやりとりや、女友達の微妙な会話や雰囲気など、さすがの辻村さんです。
わかるわかる〜、いるいる〜、です。
イヤミス苦手でなければ、おすすめです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月21日
- 読了日 : 2022年6月21日
- 本棚登録日 : 2022年6月21日
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コメント 1件
あゆみりんさんのコメント
2022/06/22