盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2017年1月28日発売)
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感想 : 857
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ヒグチユウコさんのカバー装画に惹かれて購入しました。
珍しく恋愛物でも読もう、と読み始めました。
一気読みです、あっという間に睡眠時間は削られた。
終わってみれば、完全なるイヤミスっ‼︎
今回はブラック辻村さんだったのか、と。

一人の男との恋愛に溺れる主人公蘭花と、蘭花に執拗に執着する女友達の留利絵。
その二人の目線からのお話。
『盲目的な恋』は、そんな時があってもいいなって思えるけど、『盲目的な友情』は怖い…
度が過ぎてしまうと、それは狂気そのもの。
留利絵の蘭花に対する独占欲や執着心が、もはや身勝手…
でも本人には、そんなつもりは少しもないし感謝されるべきだと思っている。
同じ出来事を各々の目線で語った時に、二人の感覚のズレや温度差がはっきりと分かる、何が余計なお世話なのかも。
ラストには、ゾワッとする結末が待っています。

男女の恋愛のやりとりや、女友達の微妙な会話や雰囲気など、さすがの辻村さんです。
わかるわかる〜、いるいる〜、です。
イヤミス苦手でなければ、おすすめです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月21日
読了日 : 2022年6月21日
本棚登録日 : 2022年6月21日

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コメント 1件

あゆみりんさんのコメント
2022/06/22

ほん3さん、イヤミスでした。
自覚の無い盲目的な友情、怖いです。
辻村さんの文章は、こう自然にザワザワさせてくるんですよね_:(´ཀ`」 ∠):

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