輝ける碧き空の下で 第2部 (下) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1989年1月1日発売)
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4冊目では、戦時と戦後の、日本の裏側ブラジルの日系移民たちの様子が描かれている。授業でも習わなかった日本の裏側の歴史。4冊の中で最も読むべき、大切なことを知れた。

まず、第二次世界大戦の真っ只中。1942年からの日系移民の強制収容には心が痛む。

戦争が終わっても、日本の敗戦を受け入れる負け組と、負けを認めない負け組の殺し合いが起きるなんて何とも悲惨。閉鎖されたブラジルで偽情報が出回ったこと、過度な愛国心で狂う人々、勝ち組を狙った帰国詐欺など当時の混乱が伺える。

現在使われる勝ち組と負け組の本当の意味を知った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月16日
読了日 : 2022年3月16日
本棚登録日 : 2021年9月4日

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