設定には正直無理があるところもあります。だけどそれが気にならない、というかそんなこと問題にならないくらい人物の魅力と情景描写が凄まじく濃密です。処女作から読んでいるファンなら泣かずにはいられないでしょう。愛、芸術、旅、タンゴなどこれでもかと中山可穂エッセンスが詰まった上で、初期の作品には無かった救いのような包容もあります。参りました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年3月13日
- 読了日 : 2014年3月13日
- 本棚登録日 : 2014年3月10日
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