暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)

3.85
  • (203)
  • (147)
  • (278)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 1042
レビュー : 231
著者 :
エイトさん エッセイ系   読み終わった 

本屋さんに勤める漫画家・番子さんの書店エッセイ。書店員ならではの裏話が満載。本好きから見ると、本屋は本に囲まれた最高の職場に見える。が、現実はそう素敵なものでもないらしい。「売れない漫画家」の自虐ネタを交えつつ、書店で起こるあれこれを描いたコミカルエッセイ。ちなみに口絵のイラストは、岩波書店のマークのパロディ。カバー下のオマケもあってお得。

実際にこの本を読んだのは数年前で、当時は本屋さんの裏側がこんなに過酷だとは思ってもいなかった。重い本を運んだりするので意外と肉体労働であることは知っていたが、それ以上に大変そうだったのは接客だ。横行する万引きや、売り物の本を平気で汚したりする客がこんなに多いとは…。こういう問題やネット通販に押されて、町の小さな書店が次々閉店してしまったのかなと思う。

今やAmazonでいつでもすぐに本が手に入るが、昔は書店の棚に欲しい本がなかったら取り寄せを頼むしかなかった。その取り寄せに一週間〜二週間かかることなんてザラにあって、なんて面倒なんだと思ったことも今は昔。そう思うと、出版業界のスピード化は確かに当時から遅れていたなと思う。ネット販売や電子書籍化などの変化の波が急速に押し寄せた今、旧態のままでは対抗できなくなるのも自然かもしれない。

シリアスになりすぎた(汗)番子さんも本好きの一員なので、本好きならではの「あるある」エピソードも共感ポイントだ。書店に勤めると、本が一割引で買えるなんて素敵。時間が余ったらふらっと立ち読み。書店でぼんやりと立ち読みしながら本を見つけるのも、本好きの楽しみだ。こればかりは書店にしかできない点。頑張れ本屋さん。

レビュー投稿日
2015年12月13日
読了日
2015年3月8日
本棚登録日
2015年3月8日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エ...』のレビューをもっとみる

『暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)』にエイトさんがつけたタグ

ツイートする