薩摩藩経済官僚―回天資金を作った幕末テクノクラート (講談社文庫)

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  • 講談社 (1989年6月1日発売)
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3

 19世紀の前半に、つまり幕末の一歩手前の時期に薩摩藩家老として活躍した人物である調所広郷の生涯を描いた物語。

 巨大な負債に苦しんでいた薩摩藩の財政を自身の生涯を賭して見事立て直すも、名君として有名な斉彬ににらまれ自殺に追い込まれる。皮肉なことに調所という人物が薩摩にいたからこそ斉彬は金に糸目をつけず西洋の技術を積極的に導入することが出来たし、薩摩藩は維新の事業に長州に遅れを取らずに参入することが出来た。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 幕末関連
感想投稿日 : 2010年6月28日
読了日 : 2010年6月28日
本棚登録日 : 2010年6月28日

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