本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

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本棚登録 : 2149
レビュー : 265
著者 :
azuki1062さん  未設定  読み終わった 

おもしろい!抱腹絶倒というよりは、ニヤリと笑いが持続する名エッセイでした。
みなさん、歌人といえばどんなイメージですか?私のイメージは、もの静か、凛としている、厳かで思慮深い…という(ありきたりかな)ものですが、それらは全て裏切られます!もう、穂村さん、はちゃめちゃです。
別にすべての歌人がこんな滅茶苦茶な人ばかりじゃないでしょうが、穂村さんはちがう!
自意識が強すぎて身のこなしがギクシャクしている。
エスプレッソが苦くて飲めない(けど好き)。
主食は菓子パン。
初対面の人に「オーラがない」といわれてしまう。
10年間ジムに通って一人も知り合いができない。

…でもちがうんだ、これは本当の自分じゃないんだ。そう、今はまだ本番前のリハーサルなんだ!!
いつか本番が始まる。そうしたら物凄い鮮やかな色を塗ってやる。塗って塗って塗りまくる。

穂村さんの言動は、はっきりいって痛い。切ない。孤独だ。でも待てよ、誰しもこのような違和感を抱きつつ日常をやり過ごしていないか。そう気づくと、忽ち背筋に悪寒が走るんです。他人事とは思えないんです。

レビュー投稿日
2019年3月23日
読了日
2019年3月23日
本棚登録日
2019年3月23日
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