神様のカルテ (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2011年6月7日発売)
3.98
  • (1411)
  • (1826)
  • (1035)
  • (179)
  • (43)
本棚登録 : 13490
感想 : 1506
5

主人公は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医・栗原一止(くりはらいちと)。地域医療の過酷な労働。命枯れる時の切なさ。お涙頂戴的ではなく描かれているのが良い。ラストは、大学病院への誘いに迷いながら、本庄病院に残る決意をする。
妻(イチさん)、御嶽荘の住民、病院での看護婦や医師とのやりとりが面白い。夏目漱石を敬愛している一止の話し方が新鮮でもあり楽しめる。
医療という現場を描いた作品だか、そこかしこにほっこりとしたぬくもりを感じる作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年9月3日
読了日 : 2017年9月3日
本棚登録日 : 2017年9月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする