主人公は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医・栗原一止(くりはらいちと)。地域医療の過酷な労働。命枯れる時の切なさ。お涙頂戴的ではなく描かれているのが良い。ラストは、大学病院への誘いに迷いながら、本庄病院に残る決意をする。
妻(イチさん)、御嶽荘の住民、病院での看護婦や医師とのやりとりが面白い。夏目漱石を敬愛している一止の話し方が新鮮でもあり楽しめる。
医療という現場を描いた作品だか、そこかしこにほっこりとしたぬくもりを感じる作品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年9月3日
- 読了日 : 2017年9月3日
- 本棚登録日 : 2017年9月3日
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