裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年9月15日発売)
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感想 : 79
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IWGPシリーズ第13作目。20周年。長い時を駆け抜けている池袋ウエストゲートパーク。マコトは相変わらず【モテナイ果物屋】。キングは相変わらずカッコイイ。時代背景はしっかりと変化していて、スマホありネットあり、虐待、ドラッグ、スピリチュアルの物語。マコトもキングもそれなりに年をとっているのだろうけど、いつもマコトもキングも若いイメージ。マコトの語り口調が小気味いい。スラスラと読めるのがこの物語の素晴らしさ。マコトとキングの魅力が満載。
『滝野川炎上ドライバー』児童虐待とネット炎上。虐待されているのは小学3年生の透。母の恋人が虐待をしている。実の父は借金の保証人になり、離婚。真面目な宅配ドライバーと息子のストーリー。マコトが虐待から救い出す。
『上池袋ドラッグマザー』 シングルマザーがドラッグに手をだしている。マコトの依頼人は中学生の木崎真唯。ドラッグは安易にハマってしまう世界?恐怖を感じる。女であることを捨てられはしないシングルマザーの恋は、相手を選ばないと恐怖になる。
『東池袋スピリチュアル』悪夢を見たゼロワンがスピリチュアルにハマるお話。 礼儀正しい女子大生の越川若葉のスピリチュアル能力を借りて解決へと走る。それにしてもスピリチュアルな世界。本当に霊感のある人っているのだろうか……。
『裏切りのホワイトカード』 Gボーイズのキング・タカシのもとに怪しげな儲け話が舞い込んでくる。日本有数の製薬会社をもつ財団の若き理事の潮見美穏に呼び出され、「ブラックボード」(裏仕事の出会い系掲示板)を運営している弟・晴臣を探してほしいとの依頼を受けたマコトのストーリー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年11月4日
読了日 : 2017年10月19日
本棚登録日 : 2017年10月19日

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