秘密の唇、嘘つきな接吻 (ラキア・スーパーエクストラ・ノベルズ)

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本棚登録 : 34
レビュー : 6
著者 :
松倉東さん BL【長編・シリーズ】   読み終わった 

萩野シロさんの商業デビュー作。
萩野さんの文体って、心理描写がちゃんと入ってるのに短文でさくさく話が進んでいくので、妙にスピード感があります。
そして病み付きになる。
接吻シリーズ第一作は、攻めに惚れてしまったがために、攻めだった男が受けに転向しようと奮闘する話。
この元攻めの高津は、建築会社の下請け会社に勤めていて、仕事は出来るが短気で自己中でプライドが高く、一度切れたら手に負えないタイプです。
本人自覚してるように性格はよろしくなく、実際友人と呼べるのは元恋人の春名だけ(こちらもいい性格してる)。

でも、そんな意地と見栄で出来ている高津が会社に営業にくる年下の男・鹿島にずぶずぶに惚れてしまい、どうしてもチャンスが欲しくて

「俺、下もできるから」

と嘘をついてしまったからさあ大変。
次の逢瀬までに嘘を誠にしようと、酒の力を借りてバイブ片手に七転八倒爆笑の日々が始まります。
このごつくて直情型の三十路前男の情けない純情=自己開発というシチュエーションに萌えられるかどうかが作品を楽しめるカギになってます。
私はどストライクでした。高津、いじましすぎるよ。
だからそんな高津を知った鹿島が「可愛い」というのも当然だと思います。
仕事でもプライベートでもブチ切れると暴力に訴えがちな高津ですが、鹿島には純情一途ですから、鹿島してみれば凶暴な大型獣を飼い慣らすような楽しさがあるのではないかな。

萩野さんなのでもちろんワーキングもしっかりしてます。
でも足りない。もっとブルーカラーワーキングを堪能したいという方は「埃まみれの甘いキス、甘いからだ」をどうぞ。

レビュー投稿日
2010年7月31日
読了日
2010年7月27日
本棚登録日
2010年7月31日
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