仕事ができる人の当たり前 コンサル時代に教わった

  • ダイヤモンド社 (2024年11月28日発売)
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感想 : 28
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筆者が若手社員の時に、上司から「罠を仕掛けられた」エピソードからこの本が始まる。

上司は、部下である筆者の日常の仕事をみて、「そうですね」ってあいまいに返事をしそうだから、具体的な根拠を聞いてみよう、と考えたのだろう。

自分も若手社員の時に先輩から同じ経験をしたからわかる。僕は何も考えてないのに加え、遠慮して言えなかった。そういう姿を先輩は見逃さなかった。感情的にならず、質問をすることで僕自身で改善点を気づかそうとしてくれた。相当聡明な方でした。

聞いたら怒られるかも、聞きづらいという感情が芽生えますが、上司から「私たちは対価をもらい仕事をしているプロフェッショナルだ。プロとして当たり前の仕事をするには、自分の感情をコントロールして「あいまいさの排除」を徹底することが必要」とのこと。怒鳴りや嫌味にビビったり不安に感じるようじゃ三流、ということですね。怒鳴る人間がキーマンなら、怒鳴りや拒否反応にも冷静に対峙して必要な情報を得ないと。

答えを教えたら楽な場面も、部下の育成のためにあえて質問し、指導してくれる上司って本当に大事です。
パワハラと言われるのを懸念し、踏み込んで指導してくれる上司も減ってきたと思うので、自分自身の身を守るためにも、わかったふりをしない、無知を認め、わからないことはプライドを捨て遠慮せず聞いて解消する姿勢は貫き通すべきです。

そういう面に改めて気付かせてくれた本でした。
味わい深いビジネス書です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年12月1日
読了日 : 2024年12月7日
本棚登録日 : 2024年12月1日

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